姫神山(1124m)

 啄木のふるさと・旧渋民村(現・盛岡市玉山区渋民)の東に位置する信仰の山。江戸時代には山伏たちが集まる山岳信仰の霊山だったという。
 「姫神」の山名そのものの優雅な山容。岩手山、南昌山とともに県都盛岡およびその近郊でも朝夕に眺めるふるさとの山。ピラミッド型の端正な佇まいは遠くからも特定できるランドマークとなっております。

姫神山麓の春

 姫神山の花の季節は4月下旬頃から始まります。
連休の頃、新緑は中腹付近まで。登山道沿いにカタクリやニリンソウなどが咲く。久しぶりの山の花との再会。  思わずかがみ込み見惚れる。なんと美しいのだろう。  「今年もよく咲いてくれたねぇー」
 柄にもなく、優しい言葉が飛び出てしまう。
山の春に存分に融けこむのどかなひととき。

ニリンソウ

ニリンソウ

タチツボスミレ

タチツボスミレ

シロバナエンレイソウ

シロバナエンレイソウ

 

 姫神山の主な登山道は一本杉口、こわ坂口、田代口、城内口からの4コースがあります。山開きは五月中旬。
 代表的な登山道は山頂北西側の一本杉登山口からのコース(山頂までの距離約3km、標高差約600m弱、登り所要時間は約1時間40分)。このコースは登山口までの道路が舗装されていて、駐車場やトイレが完備し水場もあり、登山道も整備されているので比較的歩き易く利用者も多い。
 他の登山口には、それぞれ数台の駐車スペースはあるもののトイレが無く、水もない所もあるので注意が必要です。
 花々の観察を主眼とするならば、お勧めは一本杉登山口から登り、北側の「こわ坂口」に下るコースです。こわ坂口から一本杉口までは舗装された細い車道の歩き。所要約15分。下り道でもあり、あまり苦になる距離ではありません。
 また、南西山麓の城内口コースも捨て難い魅力を秘めております。信仰登山に利用された道で、歴史を偲ばせる地名も多く、様々な形をした花崗岩の奇岩も目を楽しませ、花の種類も多い。但し、登山口までのアプローチは砂利道で判り難いので注意が必要です。